作者: Shiro KOBAYASHI , Hiroaki SHIBATA
DOI: 10.1303/JJAEZ.17.193
关键词: Biology 、 Agronomy 、 Insect 、 Ecology 、 Population density
摘要: 1972年4月から11月まで宮城県内の水田と畦畔でクモ類個体群の調査を行なって次の結果を得た。1) クモ類個体群の組成は水田と畦畔で大体同じであり,コサラグモ科とPirata属が主体であった。畦畔のクモ類密度は春季約50頭/m2で,以後3回のピークをへて秋まで増加し,最高時には230頭/m2に達する。2) クモ類は田植後約1か月へて水田に侵入し,7月下旬から8月上旬に急増し,以後刈り取りまで約40頭/m2の密度を維持した。水田でクモ類が達する密度レベルは,6月の畦畔におけるクモ類密度と正の相関関係があり,クモ類供給源としての畦畔の重要性が示唆された。3) クモ類の密度増加は餌密度に依存する傾向を示した。しかし,餌動物のうちウンカ・ヨコバイ類だけをとりあげて,クモ類密度との間の関係を調べたところ,数の反応は不明瞭であった。4) クモ類の天敵としての効果を助長するための方策について考察した。