作者: Takashi INOZUME , Yuumi NAKAMURA , Rui AOKI , Hiroyuki MATSUE , Naotaka SHIBAGAKI
关键词: Melanoma 、 Surgery 、 Stage (cooking) 、 Maintenance hemodialysis 、 Medicine
摘要: 我々は, 進行期メラノーマを合併した人工透析患者にDAC-Tam療法を施行したので報告する。key drugであるシスプラチンの投与量は, 他の癌の透析患者に対して投与された過去の報告に基づいて50mg/m2とし, 投与24時間後に透析を行った。抗腫瘍効果や副作用の発現に関連する血清中の非蛋白結合platinum (free Pt) 濃度を経時的に測定し, 透析患者に特有の血中動態をとること, 効果を期待するに十分な血中濃度に達していたこと, 血中濃度は透析によりコントロールできることを確認した。一時的な血球減少以外に副作用は認めず, 1ヵ月後のCTでは腫瘍の増大が停止しているのを確認できた。今後, 人工透析を行っている悪性腫瘍患者数の増加が予想される中で, 薬剤の血中動態を考慮し適正なモニタリングのもとに行う化学療法はこうした患者への治療の選択肢を広げることができる可能性がある。