作者: Kazutoku OHTA , Tetsuya KATOH , Hisashi MORIKAWA , Kazuhiko TANAKA
DOI: 10.2116/BUNSEKIKAGAKU.43.145
关键词:
摘要: 1,2,4,5-ベンゼンテトラカルボン酸(ピロメリト酸)イオンを溶離液として用いる陰イオンの紫外吸光検出イオンクロマトグラフィーについて検討した.マグネシウム及びカルシウムイオンと溶離イオンが紫外吸収を有する錯体を生成し陰イオン交換体に保持されることに着目し,これらの陽イオンと陰イオン(塩化物,亜硝酸,硝酸及び硫酸イオン)を同時定量した.本法において,陰イオンと生成したマグネシウム及びカルシウム-ピロメリト酸錯体の保持挙動及び検出器応答を検討した結果,陰イオンはイオン交換的に,これらの錯体は非イオン交換的に保持されていると考えられた.最適溶離条件下において,これらの6種の陰及び陽イオンは20分以内に良好に分離検出された.本法を酸性雨に関連する雨水及び河川水などの実際試料中の陰イオンとマグネシウム及びカルシウムイオンの定量に適用したところ良好な結果が得られた.