作者: Akihirol OZAKI , Ikuro WAKAYAMA , Hideaki TANAKA , Toshiaki SUZUKI , Hisashi SHINBARA
DOI: 10.3777/JJSAM.54.698
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摘要: 本セミナーでは、臨床研究と基礎研究の視点から筋疾患および筋機能・代謝における鍼灸の効果と現状について紹介し、総括した。臨床研究では、筋疾患または筋機能を筋電図などの客観的指標で評価している現状について紹介した。表面筋電図を用いた筋機能の評価では、静止筋電図、動的筋電図、筋電図パワースペクトル解析に分けて紹介し、運動器系疾患を中心に鍼、手技療法の効果と現状を考察した。頸部ジストニア患者では、10回の鍼治療で臨床症状は48例中72.9%に改善がみられ、筋電図による評価では全例に効果を認めた。薬剤性ジストニアでも同様の成績を得た。書痙患者では、10回の鍼治療で多くの症例で書字評価テスト、自覚的評価、筆圧の改善を認めた。基礎研究のレビューでは、鍼、鍼通電、経皮的電気神経刺激 (TENS) などが筋張力、筋代謝 (エネルギ上代謝、細胞内pH、乳酸代謝) 、筋循環、侵害あるいは非侵害刺激により誘発される運動反射に及ぼす影響を紹介し、その機序と今後の課題について考察した。