作者: Futoshi SUGIMOTO , Teizo ISONO , Kazuhiko KOMURASAKI
DOI: 10.1246/NIKKASHI.2002.175
关键词:
摘要: 水中のマグネシウムイオンを炭酸カルシウム共沈法を用いてフレーム原子吸光分析(F-AAS)により簡便に定量する方法を検討した. マグネシウムイオンを含む検水に,8 gCa L−1の塩化カルシウム溶液15 mLおよび20 w/v%炭酸カリウム溶液15 mLを加え,室温で30分間の攪拌を行うと,炭酸カルシウムの沈殿物にマグネシウムイオンが定量的に共沈する.生成した沈殿物は0.45 μmのメンブランフィルターでろ別した後,これに(1 + 11)塩酸10 mLを加え,15分間浸漬して溶解させた後,蒸留水で100 mLとし,F-AAS用の測定検液とした. 検水200 mLを用いた場合の本法における検出限界(空試験値の3σ)ならびに定量下限(空試験値の10σ)はそれぞれ,0.9,3.2 μg L−1(n = 5)であった.この炭酸カルシウム共沈法は50–400 mLの範囲で検水量の影響を受けず,水中のマグネシウムイオンをF-AASにより簡便に分析する前処理法として用いることができた.