作者: Yoshio Murata , Shigeaki Kasaoka
DOI: 10.1246/NIKKASHI1898.62.8_1189
关键词:
摘要: 種々の方法によって調製した各種の粉末酸化第二鉄について前報と同様の方法で水素による還元速度を測定し,試料の表面積などとの関係について検討した。その結果各酸化鉄試料とも前報と同様に反応はFe2O3→Fe3O4およびFe3O4→FeO→Feの2段階に進行するが,Fe2O3→Fe3O4の反応の速度はFe2O3試料の結晶構造や表面積によって著しく影響され,一般に表面積が大きいr-Fe2O3の方がα-Fe2O3よりも速度が大きく,またFe3O4→FeO→Feの反応の速度は最初のFe2O3試料の調製法によって異なるが表面積とは関連性が認められずFe3O4の結晶構造によって, 大きく影響されることを知った。なお,r-Fe2O3(FeSO4液にNa2CO3液を注加して得た沈殿を330℃で〓焼した試料)についてはFe2O3→Fe3O4およびFe3O4→FeO→Feの両反応の見かけの活性化エネルギーはそれぞれ23.8および12.1kcal/molでα-Fe2O3の場合とほとんど差異がなかった。