作者: Shojiro TAKETSUKA , Kazunori KASAMA , Kiyoshige HAMADA , Kenji HORIE , Masaru KOJIMA
DOI: 10.3919/JJSA.70.1388
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摘要: 消化管GISTの外科的切除に当たっては部位によって種々の問題が生ずる.特に十二指腸は解剖が複雑であり,多くの問題に直面する.われわれは十二指腸下行脚に発生した4.5cm径のGISTを腹腔鏡下に摘出したので,報告する.症例は45歳,女性で下血により発症し,上部内視鏡検査で潰瘍を伴う十二指腸粘膜下腫瘍と診断された.画像にて肝・リンパ節転移などは認めなかったので,まず腹腔鏡下で摘出を試みた.腫瘍辺縁の腸壁を把持し周囲をLCSにて切除,壁の欠損は単純縫合可能であった.術後病理検査は低リスクのGISTであった.術後も良好に経過し7日目退院,3年以上再発は認めていない.消化管GISTは腫瘍径2~5cmなら,たとえ十二指腸でも腹腔鏡下摘出は妥当と思われる.