作者: Tsutomu SUGAYA , Masamitsu KAWANAMI , Seiya KATO , Takako KUNITATE , Kenji IINUMA
DOI: 10.2329/PERIO.29.959
关键词:
摘要: 本実験の目的は, 著者らが試作したポケット探針型の超音波スケーラーチップの, 深い歯周ポケット内の歯垢・歯石除去能力を評価することである。被験歯として, 歯肉縁下スケーリングの既往がなく, 高度の歯周炎のため抜去を要する43歯を選び, 実験群58歯面は本装置を用いて歯肉縁下歯垢・歯石を除去し, 対照群30歯面は処置を行わなかった。抜去後メチレンブルーで染色し, 残存する歯垢・歯石を観察, 計測するとともに, 術中の疹痛等について調べた。その結果, 残存率は, 対照群94.3%, 実験群4.6%であった。歯垢・歯石除去能力は, 大臼歯と前歯とで差は見られず, 8.0mm以下のポケットでは, 深さによる影響はなかった。しかし, 8mm以上になると, ポケット底部付近に取り残しがみられた。これは, 根尖部付近では根面が彎曲しており, チップの到達が困難なためと思われた。なお, 本装置使用時に疹痛のため浸潤麻酔を必要としたものはなかった。