作者: Kazunori ITOH , Kaoru OKADA , Kenji KAWAKITA
DOI: 10.3777/JJSAM.51.81
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摘要: トリガーポイントは、鍼灸などの臨床において診断点や治療点として重視されている。そのトリガーポイントのメカニズムを解明するため、中指に伸張性収縮運動負荷を与え実験的なトリガーポイントモデルの作成を試みた。実験には健康成人7名を用い、中指に可変式のおもりを装着して運動負荷を行った。その後、作成された圧痛閾値低下部位に対し、指頭圧痛計と深部痛覚計を用いて、圧痛閾値と各組織の痛覚閾値の経時的変化をそれぞれ記録した。その結果、作成した圧痛閾値低下部位は索状硬結上に限局して出現し、同部位の電気刺激により典型的な関連痛を誘発した。圧痛閾値は運動負荷2日後で最も低下し、7日後には運動負荷前の値まで回復する経時的変化を示した。またその変化は筋膜の痛覚閾値の変化と一致していた。以上のことから今回作成した実験的モデルはトリガーポイントモデルとして有用であり、その成因には遅発性筋痛が関与することが示唆された。