火星探査飛行機の高高度飛行試験計画 (その 3)

作者: 大山聖 , 永井大樹 , 得竹浩 , 竹内伸介 , 豊田裕之

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摘要: 火星探査飛行機は火星の大気中で揚力を得て飛行し, 低高度からの広範囲な観測を可能とする. 火星探査飛行機が実現できれば, 高精度かつ広範囲な磁場観測や地質調査, 低層大気の広域詳細観測などが可能になる. しかしながら, 火星大気密度は地球上の 1/100 ほどしかないため, 火星探査飛行機を実現するためには機体や搭載機器の大幅な軽量化, 空力性能・推進性能の大幅な向上が必要とされている. また, 飛行条件が低レイノルズ数 (主翼翼弦長基準で数万) になるため, このレイノルズ数領域で性能が良い機体を開発する必要がある. GPS や方位計を用いることができない火星上での自律飛行技術や機体の収納・展開技術なども獲得すべき必要技術である. 航空機による火星の飛行探査の実現性検討のために 2010 年 1 月に火星探査航空機ワーキンググループが設置された. この WG では火星探査飛行機 1) や火星探査パワードパラグライダ機の設計検討 2) などを行い, JAXA の大気球を利用して火星大気環境を模擬することが可能な高度 35km 付近で飛行試験を行い …

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