作者: Akihide Itoh , Teruyuki Ishigaki , Teruo Arakaki , Ayako Yamada , Mami Yamaguchi
DOI: 10.2116/BUNSEKIKAGAKU.58.257
关键词: Environmental science 、 Seawater 、 Environmental chemistry
摘要: 沖縄県沿岸域の6地点から採水した表層海水中の溶存微量金属を,キレートディスク濃縮法を併用した誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)で定量し,10 μg L-1から0.001 L-1の濃度レベルの7~10元素の定量値を得た.各海域の微量金属の特徴を考察するために多元素プロファイリングアナリシスを行った結果,沖縄県の市街域沿岸海水では,Zn,Cu,Mn,Pbの定量値が外洋表層海水文献値に比べて10倍以上高濃度を示し,Cdの定量値も比較的高かった.この傾向は本州沿岸域の文献値とよく類似していた.一方,郊外域沿岸海水については,ほとんどの元素の定量値が外洋表層海水に比べて0.5倍から5倍の範囲内であった.また,海洋化学的分類における栄養塩型元素に着目すると,サンゴ礁海域では,Zn,Cdの外洋表層海水文献値による規格化濃度が,Ni,Cuよりも高い傾向にあることが示唆された.