Studies on the biology and mode of infestation of the tenebrionid beetle, Alphitobius diaperinus Panzer, harmful to broiler-chicken houses.

作者: Taira ICHINOSÉ , Shirô SHIBAZAKI , Masayoshi OHTA

DOI: 10.1303/JJAEZ.24.167

关键词:

摘要: ブロイラー用鶏舎に大発生して,鶏舎壁面の断熱材に多大の穿孔被害を与えているガイマイゴミムシダマシAlphitobius diaperinus PANZERについて,これらの原因を明らかにするため実験を行い,次の結果を得た。1. 本種の発育は30°C内外の高温によって著しく促進されるが,15°Cではいずれの態も発育できない。3日以上の7°C接触は著しく孵化を阻害した。また高密度条件は発育を速め,死亡率を減少させた。2. 産卵は羽化4日後から認められ,死ぬまで続いた。水の供給を絶つと産卵しなくなる。30°Cにおける成虫の寿命は2∼3ヵ月であった。3. 断熱材に穿孔するのは,老齢幼虫のみであり,これは蛹化のためである。若,中齢幼虫および成虫は,断熱材と水のみでは生存できない。4. ポリウレタンフォウム,発泡ポリスチレン類は著しく穿孔され,またグラスウールや脱脂綿も著しい潜入を受けた。しかし幾種類かのコーティング処理は,いずれも穿孔を妨げた。5. 本昆虫のアミラーゼ活性は著しく高く,典型的な貯穀害虫であることを示している。その最適pHは4.6∼4.8であり,発育速度と一致して35°Cに最大活性を示した。ブロイラー用鶏舎における高温,多湿,および栄養条件は,本昆虫の発育と増殖に好適であり,加えて断熱材が蛹化,蛹期,および羽化の安全を保障することにより,大発生を招いたと考えられた。

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