作者: Yoshiaki Furusho , Masato Ono , Masayuki Yamada , Kazuo Ohashi , Takashi Kitade
DOI: 10.2116/BUNSEKIKAGAKU.57.969
关键词: Solid phase extraction 、 Nuclear chemistry 、 Materials science
摘要: 固相抽出法は,高速液体クロマトグラフィー(HPLC),ガスクロマトグラフィー(GC)などの有機化合物の機器分析における前処理法として,試料マトリックスからの目的化合物の分離濃縮法として利用されてきた.近年,金属イオンに選択性のある分離剤を利用した固相抽出法により,無機分析においても高感度化,金属の形態別分離分析が広く検討されるようになった.無機分離剤には,イオン交換樹脂,キレート樹脂が広く固相抽出法の分離剤として利用されている.近年では,クラウンエーテルに代表される大環状官能基を導入した高選択性樹脂の事例が報告されるようになり,誘導結合プラズマ(ICP)発光分析における分光干渉の緩和などに応用されている.本論文では,近年応用事例の報告が著しい,無機分析のための固相抽出法について,分離剤の種類と特長を基礎事項として体系立てて論ずる.また,近年の報告事例を引用しながら,環境水中の微量元素群を濃縮しICP発光分析や原子吸光光度法により検出する手法,高マトリックスの産業試料中から目的元素を選択的に分離検出する手法,土壌中の微量元素を分離分析する手法について論ずる.