作者: Tsutomu SAITO , Takahiro OISHI , Akihito OZAWA , Fumitaka IKEDA
DOI: 10.1303/JJAEZ.39.127
关键词:
摘要: マメハモグリバエLiriomyza trifolii (BURGESS)の発育と産卵に対する温度,日長,寄主植物の影響を実験室内で調べた。1) インゲンマメにおける発育速度(Y)と温度(X)の回帰式は,卵でY=0.0191X-0.1531,幼虫でY=0.0155X-0.1380,蛹でY=0.0070X-0.0710となった。これらの回帰式から,発育零点は卵で8.0°C,幼虫で8.9°C,蛹で10.1°Cと推定された。2) 発育適温は25∼30°Cの範囲,発育上限温度は35°C付近にあると考えられる。3) 卵,幼虫,および蛹の各発育期間は日長条件の影響を受けなかった。この場合,低温(15°C)・短日(8L-16D)条件によって発育遅延が起こらなかったことから,本種は冬季,休眠しないものと考えられる。4) 各日長条件(24D, 8L-16D, 16L-8D, 24L)下において雌成虫の摂食痕数と産卵数は明期が長くなるにしたがって増加したが,明期1時間当たりの摂食痕数および産卵数には大差がなかった。暗期には摂食と産卵がほとんど行われなかった。5) 卵∼幼虫期間は,インゲンマメで6.5日,チンゲンサイで7.0日,ナスで7.2日,ガーベラとミニトマトで7.9日,キュウリで8.1日,トマトとセルリーで8.3日,ダイズで8.5日,メロンで8.7日,キクで9.7日であった。6) 蛹重は,インゲンマメ(0.53mg)やチンゲンサイ(0.52mg)などで比較的大きく,メロン(0.35mg),キュウリ(0.36mg),ガーベラ(0.36mg),ダイズ(0.37mg)などで比較的小さかった。7) 1雌当たりの総産卵数は,チンゲンサイで637.7個,インゲンマメで540.3個,キクで208.8個,セルリーで205.6個,ガーベラで156.4個,メロンで108.0個,ミニトマトで75.6個,トマトで54.7個,ダイズで21.1個であった。