作者: Tsutomu SAITO , Takahiro OISHI , Fumitaka IKEDA , Tadao SAWAKI
DOI: 10.1303/JJAEZ.36.183
关键词: Biology 、 Botany
摘要: 1990年6月ごろから,静岡県をはじめ各地で殺虫剤抵抗性の疑われるマメハモグリバエLiriomyza trifolii (BURGESS)が大発生し,各種農作物に大きな被害を与えている。ここでは,本種の防除剤を選抜する目的で,各種殺虫剤の効力を調べた。1) 本種は各種殺虫剤に対して感受性がきわめて低いことが明らかになった。2) 散布剤のなかで幼虫に対して高い殺虫力を示したのは,isoxathion, thiocyclam, cartap, cyromazineおよびflufenoxuronの5剤で,その処理3日後におけるLC50値は,それぞれ33, 72, 236, 4.8, 103ppmであった。CyromazineとflufenoxuronのLC50値は,処理8日後にそれぞれ3.0, 2.8ppmに低下した。3) 粒剤ではcartapおよびacephateが幼虫に対して高い殺虫力を示した。4) 前蛹(老熟幼虫)に対する殺虫力は,isoxathion, cyromazine, cartapおよびthiocyclamが高かった。5) 成虫に対する殺虫力は,thiocyclam, cartapおよびethofenproxが高かった。6) Flufenoxuronとcyromazineは成虫に対する殺虫力をまったく示さなかったが,強い不妊作用を有していた。7) 以上の結果から,散布剤ではisoxathion, flufenoxuronおよびcyromazine,粒剤ではcartapとacephateが本種の防除剤として有望と考えられた。